スペシャル企画3

ミルク・クラウンの魅力

みなさんは、「ミルク・クラウン」という、写真を知っていますか。
以前,私はそれが撮りたくて試行錯誤の結果、撮ることができました。
では、どうやって撮るのかを御紹介いたしましょう。
光センサーや振動センサーを使う確実な方法もありますが,御家庭で簡単に挑戦できる方法をご紹介することとします。

2001.7.25.

by スズキ

用意するもの:
1.バルブ(B)シャッターの使える近接撮影できるカメラ(フイルムも入れておいてください)
2.三脚
3.ケーブルレリーズ(カメラにシャッターのロックがある場合は、なくても可)
4.マニュアル(手動)発光できるストロボ
5.プラスチック製下敷き(プラ板で可)
6.牛乳をコップに少々
7.スポイト(あれば便利)
8.洗濯バサミ
9.ティッシュ
10.箸1本(鉛筆でも可)
11.小さな懐中電灯
12.暗い部屋


撮影準備:
1.まず、下敷きに薄く牛乳を敷き、そこに合わせてカメラを三脚で固定する。
2.箸または鉛筆にティッシュを巻き,洗濯バサミで電気スタンドなどを利用して、
箸の先端が下敷きの上にくるように固定する。
3.コップの牛乳をスポイトで取って箸に巻いたティッシュに染み込ませていき、
しずくが下敷きの上の牛乳の中央に垂れることを確認する。

4.小型懐中電灯が、箸の先端だけを照らすように台か何かに固定する。
5.またスポイトで牛乳をティッシュに染み込ませ,箸の先端から水滴が離れて,
下敷きに落ちるまでの時間を測定する。(頭の中で,1,2と感覚的に数えてもいい。)
6.ストロボのガイドナンバーが可変式の場合は、ガイドナンバーを最小にする。
(なるべく発光時間を短くするため)
7.ストロボを手で持って発光させるので、その距離と撮影倍率からカメラの絞りを決める。

撮影方法:

1.部屋を暗くして,懐中電灯で、箸の先だけを照らす。
2.カメラのシャッターをバルブ(B)にして切り、レリーズのロックで開放状態を維持する。
3.スポイトでコップの牛乳をティッシュに染み込ませて,ストロボの強制発光ボタンに
指をかけて、箸からしずくが落ちるのを待つ。
4.箸からしずくが離れてから,準備の(5.)でマスターした時間後にストロボを発光させる。
5.レリーズのロックを解除して、シャッターを閉じる。
6.発光の残像で、うまくクラウンが撮れれたことが確認できるまで続ける。


作品:
これが、成功例です。


ストロボを押すのが遅すぎた失敗例。(上段)
左は,早すぎた失敗例。   右は、しずくが大きすぎた失敗例。
なんと言ってもストロボを
押すタイミングが命。


※ポイント:
初め,コップに入れた牛乳にしずくを落としていたが,何度やってもクラウンにならず、おおきな白球がぴょこんと上がるだけ。
フイルムを1本無駄にしてしまった。
下敷きになるべく薄く牛乳を伸ばし、きれいな適度の大きさのしずくを落とすことがポイントです。
あとは、ストロボのタイミングを合わせるセンスがあるかどうかです。
みなさん、チャレンジしてみてください。結構,はまりますよ。デジカメでもできるのかな?

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